先日開催された日本鋳造工学会第171回全国講演大会に参加してまいりました。今回は弊社から講演はありませんでしたが、貴重な講演を多く聞けて大変勉強になりました。

 5月18日に開催された技術講習会では「IoT技術の最先端」と題して、今はやりのIoTと人工知能(AI)についての講演が行われました。IoTとは「Internet of Things」の略で直訳すると「モノのインターネット」になります。今はやりのスマート家電と呼ばれる製品は家電がインターネットと接続され、データの収集を行ったり、外出先から接続して操作することができます。このようにいろいろなモノがインターネットを通じてつながる技術がIoTになります。

 工場や農場などの産業の場では、工程のデータを収集して現場にフィードバックしたり、見える化を進めたりするのにIoTが活躍しています。講習会の中では実際にIoTを導入して業務改善に取り組んでいる企業様の発表がありました。その中で、IoTによって「作業者」は「技術者」へと変わるということが言われておりました。収集、分析されたデータによって作業者は自分の仕事への理解度を増し、納得感をもって作業を行うようになり、それが単なる作業者を技術を理解した技術者へと育てていくというのです。これに私は感銘を受けました。仕事というのは単なるお金稼ぎの手段ではなく(もちろんお金も大事ですが)、働き方によって人生を豊かにするものと私は考えます。単なる作業者としてではなく、自分の腕と仕事に誇りを持てる技術者として会社全体が成長するためのアイテムとしてIoTは有用だと感じました。

 今後も学会などで多くを学び、会社と地域、業界に貢献できるよう努めてまいりたいと思います。