真夏のような日差しから一転、雨がしとしとと降る梅雨の季節がやってきました。
梅雨は鋳造工場にとって決して良い季節とはいえません。以下のような理由があります。

①溶解炉への影響
 安定した品質の鋳鉄を生産するには安定した溶解作業が必須です。梅雨時期は「最高溶解温度」「出湯温度」などが湿度や材料の湿り気から少なくない影響を受けます。これらの温度のバラつきが鋳鉄の成分のバラつきに影響し、最終的に製品の出来に影響してきます。

②作業環境への影響
 ご存知の通り鋳造工場は暑いです。弊社で取り扱っている鋳鉄は最高で1500~1600℃の高温にして溶かしています。暑い環境に梅雨がもたらす湿気は不快指数を増加させ、作業者の体力を奪います。

 梅雨、そしてこのあとやってくる夏。弊社ではお客様へご提供する製品の品質管理はもちろんのこと、作業者の体調管理にも気を配り乗り越えて行きたいと思います。