人が働く上で、労働災害のリスクは必ず発生します。特に鋳造工場には高温の溶鉄や油圧で動く自動機、重量物の運搬など他の製造業と比較しても危険が多く潜んでいます。
 毎朝のミーティングや月一回行われる全体朝礼などでは耳にタコが出来るほど「安全第一」の呼びかけが行われています。しかしながら、いくら気をつけていても集中力が途切れたり、疲労で判断力が鈍ったりと油断や隙が必ず生まれてしまいます。
 そこで社長の提案により「私の安全宣言」という取り組みがスタートしました。これは、誕生月を迎えた社員が現場や通勤、家庭内を問わず一年間気をつける事を宣言し、社員全員が見える場所に掲示するというものです。安全宣言を見ることで、当人も他の社員も改めて気を引き締めることが狙いです。

 「痛い目を見ないとわからない」という言葉がありますが、人間は他人の経験を共有したり、様々なシチュエーションを想像する力があります。願わくば誰も「痛い目」を見ることなく、日々充実した仕事をしていきたいものです。